【スキップとローファー】第1話「ピカピカ」感想

私が放送開始前から注目していた作品「スキップとローファー」がついに放送された。

この作品は、「月刊アフタヌーン」2018年10月号から連載され、マンガ大賞2020で3位を受賞している人気作。

P.A.WORKSの作品は学園モノに当たりが多いイメージなので、この作品もPVを観ていたときから注目していた。

ストーリー

石川県の端っこのど田舎で育ち、地元に進学校がないため東京の進学校に入学した主人公の岩倉美津未

「私はこの高校生活、ただの一度だって失敗しない!」と意気込んでいたものの、入学初日に早速電車に乗り間違えてしまう。

その時に助けてくれたのが志摩聡介。二人は一緒に学校に向かい、初めての通学路も走って通り過ぎる。

なんとか入学式に間に合った二人だが、美津未は主席入学だったため式辞を読むことになっていた。

少し抜けている性格の美津未は、その時バッグに原稿を置いてきてしまったが、事前に内容をすべて暗記していたため、その場を乗り切ることができた。

そして壇上から降りると、緊張から解放されたこともあり、心配して声をかけてくれた担任に向かって吐いてしまう。

このせいで入学初日から「吐いた人」というあだ名を付けられてしまった美津未であった。

感想

第1話の時点で、もう主人公のことが好きなってしまった。「頭のいい田舎者」という設定とそれ故のまっすぐな性格が、このキャラクターの魅力を引き出している気がする。あの将来設計も馬鹿真面目という感じがして面白い。

そして志摩くん。志摩くんはあまり顔が可愛い訳ではない美津未のことを気に入っているが、美津未を魅力的に見せることにより、志摩くんが気に入るのが納得できる作りになっている。

初対面の美津未に「それはあなたにとってはでしょ。」とかなりきついことを言われたのに、何も言わずに電車を降り、「急いでるんでしょ?走る?」って聞くかっこよさ。

そして、この後のただ走る場面が青春ぽくて良い◎
おそらくこの場面で、志摩くんは美津未に興味を持ったのだと思う。私自身ここで美津未が好きになった。

視聴者が志摩くんと同じ場面で美津未に好感を持つことによって、その後の二人の関係性に違和感なく入り込める

最近のラブコメは全くモテそうにないのに、なぜかイケメン・美女と付き合える作品が多すぎる。この作品のように、自分でも好きになれるキャラクターにしないと共感ができない。

黒沢ともよさんの演技も役にとても合っていて良かった。P.A.WORKS作品は背景美術がリアルな印象だったが、今回の作品では、アニメっぽい背景で少し作品のカラーに寄せているように感じる。

背景をリアルに描くと青い制服が浮いて目立ちすぎるからだろうか。また、オープニングのサビのダンスが最高だった。何のダンスかはわからないが、他作品のオマージュかもしれない。

この作品の良いところはとにかくキャラクターが魅力的だということ

特に主人公は危なっかしいので周りが支えたくなってしまうようなキャラクター。主人公の行動や言動が無意識に周りに影響を与え、話が展開していくのだろう。

1話の時点では性格の悪そうな江頭さんも、後で人気になるタイプのキャラクターだと思う。これからの展開が非常に楽しみな1話だった。

関連情報

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監督・原作者インタビュー

作品情報

放送 毎週火曜日 23:00~(TOKYO MX)

原作 高松美咲
監督・シリーズ構成 出合小都美
アニメーション制作 P.A.WORKS

岩倉美津未 黒沢ともよ
志摩聡介 江越彬紀
江頭ミカ 寺崎裕香

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