「週末トレインどこへいく?」レビュー:静留たちの冒険と物語の不整合

「週末トレインどこへいく?」は、郊外の町を舞台にしたアドベンチャーアニメです。行方不明の友人を探すために、動かなくなっていた電車で外の世界へと旅立つ千倉静留たちの物語は、初回から大きな期待を寄せられていました。

しかし、物語が進むにつれて疑問点も多く浮かび上がります。この記事では、その魅力と課題について詳しくレビューします。

あらすじ

郊外のとある町で、住民たちに大きな異変が起きている中、千倉静留は行方不明の友人に再び会いたいという強い思いを抱いています。

彼女たちは放置されて動かなくなっていた電車に乗り、生きて帰ってこられるかもわからない外の世界へと旅立ちます。走り出した終末トレインの終点には、何が待ち受けているのでしょうか?

感想

「週末トレインどこへいく?」の初回は、水島努監督の作品らしく、会話のテンポやフレーズがユニークで期待感が高まりました。しかし、物語が進むにつれて、いくつかの疑問点が浮かび上がりました。

まず、電車の動力源についての疑問です。供給電力がない状況で電車が走行している理由が全く説明されていません。

電線も見当たらず、そのために電車がどのように動いているのかが不明瞭です。これは、見栄えやストーリー展開上の理由で省かれたのかもしれませんが、視聴者にとっては納得しにくい部分です。

次に、恒例となったモールス信号での会話ですが、2話で発生した波の影響で線路が使えなくなったにもかかわらず、なぜ会話が成立しているのかが疑問です。このような強引な話の進め方は、視聴者に不自然さを感じさせてしまいます。

さらに、全12話という短い期間で物語を進行させるため、すべての駅で止まることはなく、ダイジェストのような形で通過することが多いです。

止まった駅でも、池袋に繋がる話というよりは、その駅ごとに別々のテーマのストーリーが展開され、物語の核心に迫るような会話はほとんどありません。過去回想もありますが、最後に回収されるかどうかは不明です。

まとめ

「週末トレインどこへいく?」は、独特なテンポとユニークなキャラクターで初回から注目を集めましたが、物語の不整合が目立ちます。電車の動力源やモールス信号の会話など、視聴者が疑問に感じる点が多く、物語の進行に対する不満もあります。

最終的にどのように物語が完結するのかが、このアニメの評価を左右する鍵となるでしょう。今後の展開に注目しつつ、冷静に見守りたいところです。

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